1977年10月愛媛県今治市生まれ。スポーツ動作解析（スポーツバイオメカニクス）を用いてアスリートのパフォーマンス向上を手がけるコーチング科学が専門。大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程修了（博士；スポーツ科学）。

日本オリンピック委員会強化スタッフ（陸上競技）、日本陸上競技連盟強化部強化委員、日本代表やり投げチームドイツ遠征コーチ兼通訳などを経て、日本陸上競技連盟科学委員会委員2期、日本オリンピック委員会強化スタッフを歴任。2017年にはリオデジャネイロオリンピックやり投げ金メダリスト、トーマス・ローラー選手（ドイツ）とのコラボトレーニングを実現し、また、2022年ユージーン世界陸上競技選手権（アメリカ）まで日本代表選手への科学的サポートを手がけた。

現在、大阪産業大学スポーツ健康学部の教授も務め、指導する所属ゼミ生には、これからの新しいスポーツ界の価値を産み出せるようプロスポーツ球団や地域密着型の企業などでの早期のインターシップや社会的活動を通じて社会における課題解決力や広い視野を獲得できるようサポートしている。

大学生へのスポーツ指導（クラブ指導）では、多くの学生を日本インカレ出場へ導き、34歳で全日本大学学生陸上競技連盟強化委員となり、2016年香港インターシティ国際陸上競技選手権では学生日本代表監督を務め、金メダル3個，銅メダル1個の成果を残した。
子ども達への運動能力向上サポートを行うスポーツ科学実践講座では、2005年より小学生や中学生などのジュニアアスリートに対して、スプリント指導やスローイング指導なども多数実施している。特に、「かけっこでの１等賞を目指そう！」という教室では、参加した小学生の保護者から高評価を得ている。

皆さまへ

　私は、故郷である愛媛県今治市（旧越智郡）伯方町を含む離島地域の子どもたちの未来をスポーツを通じて今よりももっとより良くするためのお手伝いをするために、20年以上にわたり日本トップクラスのアスリートなどのサポートを手掛けながら研究活動に従事してまいりました。そして、ようやくその準備を伯方町と上浦町に整えることができました。また、島の子ども達のスポーツ環境をより整備するためのピックアップバスを購入するクラウドファンディングにも挑戦し、皆様の温かいご支援のお陰様をもちまして現在、第１目標を達成いたしました。この状況に来るまでに実に長い年月がかかり、そして、多くの方々のご支援とご理解を頂きました。この場をお借りして改めて関係の皆さまには心から御礼申し上げます。

　私たちの活動の大きな目的は、都会と田舎のスポーツ教育の地域格差の是正や科学的コーチングの普及です。これまでにスポーツ関係の人材を教育・育成する仕事に20年以上携わってきましたが、その間、スポーツのコーチングには科学的な情報と手法が十分に満たされていないという危機感が無くなることは一度もありませんでした。また、同時に故郷の島々の活力が少しずつ失われている様子は帰省をするたびに感じておりました。これらの課題を解決するために何ができるのだろうかと考えたときに、20年以上スポーツの指導に携わってきたノウハウと研究活動に従事してきた科学的事実や根拠の蓄積を今こそ故郷に還元するべきだと感じたのです。その具体的な手段として、まずは島の子どもたちを対象としたスポーツサイエンスアカデミーを立ち上げました。このアカデミーでは、一つのスポーツ種目のみを専門的に取り組むのではなく、スポーツの基本技能（走る・跳ぶ・投げる・打つ・蹴る・泳ぐ・踊る・滑る）を獲得するためにあらゆるスポーツ種目に楽しくチャレンジし、「できた」ことによる成功体験が自己効力感を醸成するきっかけとすることをテーマとしています。また、中高齢者の健康維持増進や健康寿命の延伸に関するサービスもグループ企業である有限会社ムラカミの世界最高レベルのスポーツ動作解析スタジオをお借りして展開しております。

　私たちのプロジェクトはこの地域をスタート地点にして活動を始めて参りますが、将来的には、全国で同じような課題を抱えている地域や方々に対しても、お手伝いできる情報発信や人材派遣などを展開できるように活動して参りますので、どうかご支援とご協力をよろしくお願いいたします。